2016年08月26日
海外情報(2016年8月分)
1.Verallia社がOiry工場溶解炉を改修
Verallia社は、フランスのReims(ランス)近郊のOiry(オワリー)工場(従業員350名)の溶解炉(515ton/d、溶解面積100m2)に22百万ユーロを投資し改修に入った。現在、炉の解体を進めており、改修工事は10月には終了し、作業開始となる予定。
出典: Glass International August 16, 2016
【訳者注】
Oiry工場は、シャンパーニュ・アルデンヌ地域圏のマルヌ県にあり、主な製品はワインびん。同社はサンゴバン傘下を離れて以降、積極的な設備投資に転じている。
2.Ardagh社はJägermeister(イエーガーマイスター)社に限定ボトルを供給
Ardagh社は、国別で争われる2016年欧州サッカー選手権に合わせ、Jagermeister社に8ヶ国の国旗が印刷された非常に繊細な18種類のデザインの限定ボトル80万本を供給する。限定ボトルは同社のNienburg工場(ドイツ)で生産し、印刷はPSL Hehlen社で行われる。
出典: Glass online 2016-08-22
【訳者注】
訳者の知る範囲では、欧州では、ガラスびん製造と印刷は分業されている場合が多い。
今回、700mlの角びんへの印刷はUVインクを使った高度な技術が要されるようで、印刷やコーティング専門のPSL Hehlen社が担当する。
印刷びんの画像等、詳細は以下のURLを参照願います。
http://www.ardaghgroup.com/news-centre/limited-edition-jagermeister-bottle-proves-a-direct-hit-for-ardagh
また、PSL Hehlen社について、http://www.pslgmbh.de/en/about-us.htmlを参照下さい。
3.世界のワイン容器
欧州は世界のおよそ6割のワインの消費量、生産量があるが、最近は一人当たり消費量が減少している。そのような中で、Freedonia社(米国)の調査では、ガラスびんはこれまでワイン容器として好まれてきて、2015年では世界総計で約85%のシェアがあった。しかし、このシェアが下がってきている。その理由は重いことで、輸送コストがかかるという点にあり、ガラスびんの軽量化も進んではいるが、バッグインボックス、アセプティックカートン、プラスチックボトル、缶、カップなどの代替容器が伸びている。また、スペイン、チリ、南アフリカ及びオーストラリアではバルクでの輸出が増えている。
出典: 出典:Glass online 201-08-08
【訳者注】
詳細は以下のURLを参照願います。
http://www.glassonline.com/site/news/topic/Containers/id/26494/Global-demand-for-wine-packaging-to-reach-228-billion