2011年11月08日
広報委員会研修会レポート 株式会社桃屋様 工場見学(その2)
<質疑応答>
工場見学実施後、質疑応答を行いました。
工場見学に引き続き、木本工場長様と、工程技術管理部の秦次長様にご対応をいただきました。
そこから、品質に対するこだわりを感じたのですが、品質を向上させるための特別な取り組みなどされているのでし ょうか?
A1.桃屋の理念として「良品質」な商品を消費者の方々に安心して買っていただける、食べていただける商品作りを目指しています。これは、桃屋にとっても永遠のテーマです。
技術がどんどん向上する社会の中で、よいことはどんどん取り入れていきたいと考えます。工場内の管理に関しては、これまでの5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に、殺菌・洗浄を加えた7Sを徹底しています。
普段の清掃では行き届かないところを清掃するために、月に一度「クリーンデー」を設け、徹底的に清掃を行う取り組みも行っています。
また、企業の根本は人であると考えています。従業員一人ひとりがどれくらいの思いを持って頑張ってくれるかによって、良い商品ができてくるものだと考えています。
工場として会社として、どれだけ現場の提案を聞けるか、ということが重要だと思っています。
また、昨年、埼玉県のHACCPも取得することもできました。こういう認証取得にチャレンジすることで、良い製造管理になっていくのではないかと思っています。
A2.春日部工場では、品質検査のため、3日ほど工場に保管しています。
検査内容としては、
① 一般的な化学分析(phや水分量が適切か)
② 官能検査(色・味や香り、食感について)
③ 菌数管理(細菌が繁殖していないかどうかの確認)
という項目について検査を行っており、そのために、時間がかかっています。
桃屋の商品は、品質管理部の出荷承認が出ない限り出荷できない仕組みになっており、安心・安全な商品をお届けできるようになっています。
原料の品質管理では、農薬を含め、事前チェックを行っています。そのためには、原料毎に現地調査・指導を行っています。
A3.当社では、「キムチの素」など、ニンニクを使用した商品がたくさんあります。
ニンニクをいかにおいしく食べていただくかという加工ノウハウが桃屋にはありますので、それを活かした商品作りを模索していました。
フライドガーリックを活かしたこの商品は、よりおいしくニンニクを食べていただく桃屋様からのご提案であり、食感と香ばしさを感じていただける商品になったと思います。
どの商品に限らず言えることですが、桃屋としては「良いものを適正価格でお届けする」という考え方で商品開発を行っています。これからもこのこだわりを持ちながら、付加価値のついた商品作りを続けていきたいですね。
A4.地震の際、天井のパネルが落下したり、若干の被害はあったものの、幸いにも生産設備には影響がありませんでした。
一部商品に使用される容器の納期が遅れた程度で大きな支障は無かったと思います。
ただ、今後、より細かな災害対策マニュアルの作成など、防災体制の確立を早期に行いたいと思っております。
A5.「100%密封性の担保ができる容器である」、「全数検査が可能であること」ということに尽きると思います。
お客様に安心・安全な商品をお届けできている、ということがはっきり言えると思います。
当社としては、品質的に間違いないものを出荷している自負があり、その当社のこだわりにマッチする容器はガラスびんしかないと考えております。
ガラスびんが持つ特長は、「中身が見える」、「香りが移らない」、「空気を通さない」点だと思います。
当社の商品には、ガラスびんが最も適した容器であると思いますし、これからも、びん詰めにこだわり続けていきたいと思っています。
今回、約2時間強にわたり、工場見学と質疑応答へご対応いただきましたが、特に感じたことは、徹底した品質管理を行っておられるということでした。
これは良い商品を消費者の方にお届けする、という桃屋様の強いこだわりが現れているものだと感じました。
また、その商品作りの一端をガラスびんが担っており、商品の一部として、必要不可欠な存在であることも、再認識できました。
これからも、「快適で豊かな生活」をお届けするさまざまな商品に、私たちのガラスびんが使われ続けるよう、よりいっそうの努力を続けて参ります。