2005年05月01日
海外情報(2005年5月分)
財務省貿易統計から見たガラスびん(空びん)の輸入と輸出量は、何れもわが国ガラスびん生産量の1%にも満たず、国際的な商品とは言えない。流通コストが極めて割高であることと、特に輸入については、わが国市場の要求品質水準が極めて高いためと考える。
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空びんの輸入量と輸出量 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
単位:トン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概して、輸入は減少傾向、輸出は増加傾向にある。近隣国のガラスびん需要が堅調であるためと考える。
@=輸入量または輸出量/わが国ガラスびん生産量×100 |
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中身商品の輸入と輸出 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1) 中身商品(アルコール飲料)の輸入と消費後のカレット発生量推定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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@=カレット発生推定量/わが国ガラス生産量×100 カレット発生推定量はガラスびんリサイクル促進協議会による |
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カレット発生の原因となる輸入商品はアルコール飲料、特に上掲の表に上げた品種である。その他蒸留酒で多くを占めるのは韓国よりの焼酎と推定されている。カレット発生推定量はわが国生産量に対し約18%の高率に達しているが、特にリサイクルで苦労しているのは、無色、茶以外の緑、その他の色が約70%を占めることである。
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(2) 中身商品(アルコール飲料)の輸出 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
輸出量は、総量で輸入量の1割程度と極めて少ない。その中で注目されるのは清酒(日本酒)の増加傾向である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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最近、諸外国で健康志向の高まりから日本食ブームの広がりが見られ、それに伴って清酒の輸出と現地生産が増加している(日刊醸造産業速報2005年2月10日号参照)。 この輸出増加傾向が直接国産ガラスびんの需要増となること以上に、その嗜好傾向がUターンして、国内で清酒消費が再上昇することへの期待が大きい。何と言っても清酒はガラスびん業界にとって、古くからの重要需要先であるからである。 |