ロシア |
既報(海外情報2006・1)のように、ロシアのガラスびん市場に対しては、この業界の主要世界企業が進出して来ているが、特に目立つのは、トルコのSisecam groupである。 このグループの製びん会社Anadolu Cam社はすでにロシアに2工場を持ち、更に中央ロシアのUfaに1工場(年産約7億本)を建設中である。今回のニュースはシベリア地区への進出計画である。KemerovoまたはTomskに予算1億ドル・年産10億本・工期9ヶ月で新工場建設の意向で、各種調査を実施中である。シベリア地区の需要は12億本/年と推定されているが、現在稼動の製びん工場はEkran社(1.7億本/年)のみである。 因みに、現在、ロシア全体でのガラスびんの不足推定は60億本/年、なお10~15%/年の需要の伸張が見込まれている。 なお、当社はglass ware部門でも、2003年ロシアのPosda社を買収、橋頭堡として陣地の拡大を図っている。 (Feve news Nov.'05- www.glassonline.com-23 Nov.'05及び当社web-site)
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ブルガリア |
Sisecam groupが、ロシアと共に、この国にもglass ware事業を展開している。220百万ドル(約250億円)で、glass ware用3窯建設(1窯2005年、2窯2006年始動予定)の計画である。ブルガリア政府は、このプロジェクトを支援するために、85ヘクタール(約25万坪)の土地の寄付と、インフラ整備に13.5百万leva(約9億円)を投じている。ブルガリア開発局では、設備完成後の年間収入は147百万ドル(約170億円)と期待している。 なお、製品の85~90%は、欧州・アジア・北米向けの輸出に向けられる計画である。(Feve news Oct.'05- www.glassonline.com(I)-11Oct.'05)
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インド |
インド最大の製びん会社は、Hindustan National Glass(HNG)社であり、C.K.Somani groupに属する。当社は10月に、Larsen & Toubro社から製びん工場を買収した結果、製びん能力は2,150トン/日(年産換算約60~70万トン)・市場シェア63%を有することになった。当社は2008年までに3,000トン/日まで拡大する計画である。 (Feve news Nov.'05- www.glassonline.com-8 Nov.'05) |
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南アフリカ |
ドイツの中堅製びん会社 Wiegand社が、Nampak Glass社の株式50%を購入し経営に参加する。会社名はNampak Wiegand Glass (Pty) Ltdと改称する。Wiegand社では2年間で工場を近代化するために広範な技術投資を計画している。 なお、Nampak Glass社は、南アフリカ総合包装会社Nampakの子会社である。 (Feve news Nov.'05-Euwid Verpackung(D) 29 Nov.'05)
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チリ |
Cristalerias社が、現在の年産60万トンを10年で倍増するため210百万ドルを投資する計画を立てている。食料・飲料・薬品等向けの需要の増加見込みを前提にしている。第1段階として、110百万ドルで、4ライン・360トン/日の窯を2006年始動で建設する。 その後更に2窯・7ラインを増設する計画である。 (Feve news Oct.'05-Glass International Sep./Oct.'05)
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