2007年01月01日

海外情報(2007年1月分)

新しい年のご挨拶を申し上げます。 今年もガラスびん業界を中心に、世界の情報を提供します。ご参考になることがあれば、幸いに存じます。
 
1.欧米におけるガラスびん業界出荷状況
 

他素材容器との厳しい競合の中で、概してわが国に比し遙かに高いガラスびんの需要水準が前年比やや増加、もしくは、ほぼ前年並みのトレンドで維持されている。
前回【2006-12】では、欧州についてドイツの復調状況と、3社の2006年前半決算概要を記した。今回は、米国とフランスの統計を掲載する。

米国 ガラスびん業界出荷本数推移
単位:百万本、%
2002 2003 前年比
±
2004 前年比
±
2005 前年比
±
2006 前年比
±
出荷本数 35,325 34,328 -2.8 34,511 + 0.5 35,264 + 2.2 29,648 -1.1
注:2006年は1-10月実績速報による、前年比は前年同期間比
 (U.S. Census Bureau web siteより)
 
フランス ガラス製品生産トン数推移
単位:千トン、%
2001 2002 前年比
±
2003 前年比
±
2004 前年比
±
2005 前年比
±

1. Bottles 3,175 3,245 + 2 3,243 ± 0 3,173 - 2 3,236 + 2
2.Flacons and Jars 570  560 -2 560 ± 0 559 ± 0 548 - 2
3.Tableware 477 462 -3   440 - 5 446 + 1 402 -10
4.Preserving jars 18 15 -12 17 + 13 16 - 8 14 -12
4,240 4,282 + 1 4,260 - 1 4,194 - 2 4,200 ± 0
注: 品名表示はフランスにおけるガラス製品の分類法による。翻訳すれば、1.細口びん、 2.薬品・化粧品向
   け小びんと広口びん、3.テーブルウェア、4.貯蔵用広口びん

ガラスびん(Bottle and Jar)の構成比
需要先 ビール ワイン・シャンパン リキュール ソフトドリンク 食料品
構成比 % 32 33

5

9 21

注:年次の表示はないが、この期間での構成比の変動が少ないと思われる。
  また、薬品、化粧品向けの小びん(Flacons)は含まれていない。
  データはGlass industry employers'federation(フランス・ガラス産業経営者連盟) による。
 (Feve news Oct.'06- Verre(F) Oct.'06)


 
 
2.欧州における食品容器に関する消費者調査 - 依然ガラスびんが好かれている
 

ドイツ 消費者調査会社USUMAによる容器素材別選好調査
回答者:1625人のドイツ人男・女
回答結果:
・総じてガラスびんは、「very good」40.3%、「good」37.6%と好まれている。
・ビールでは、ガラスびんに代わるものはない。
 ガラスびん入りを選ぶ-96.7%。高くてもガラスびん入りを買う-63.6%。
・ワイン、スパークリングワインでは、ガラスびん入りを選ぶ-70.9%。
・フルーツジュースでは、高くてもガラスびん入りを買う-46.7%。
(Feve news Sep.'06- Euwid Verpackung(D)11 Sep.'06)

 
3.設備投資・設備拡大関連ニュース
 

前回では、ロシア・トルコでの需要増加に対応した設備投資関連ニュースを記したが、今回は南アメリカ・アジア・太平洋地域についてまとめた

 
1 南アメリカ
 

O-I社とSaint Gobain社が進出している。O-I社は、ブラジル・コロンビア・エクアドル・ペルー・ベネズエラに。Saint Gobain社は、ブラジル・アルゼンチンに、それぞれ子会社を持ち、製造・営業活動を行っている。以下は、Feve newsから拾った最近の動きである。

●Saint Gobain社 チリに進出
現地製びん会社BO Glass Containersを増資させ、その51%を取得。会社名をSaint Gobain Envases SAに変えた。この会社はワインびん生産で、Cristalerias Chile社に次いで2番目である。更に、ワイン生産地に位置するRosario市にワインびん生産工場を建設する。1窯2ラインで、透明・グリーン・枯葉色の生産を計画している。
(Feve news Sep.'06- Emballages Magazine/ Flash(F)5 Sep.'06)

● O-I社 ペルーで新工場建設
Lurin(Limaの南)に、新工場(当国で2番目)を建設する。予算34百万ドル(約40億円)・2006年10月着工・2007年後半完成予定。ペルーのガラスびん需要増で、現在、南米の他国から輸入している分を置換する。
(Feve news Oct.'06-www.o-i.com 2 Oct.'06)

● O-I社  ベネズエラで設備増強
一般にベネズエラ人のガラスびん選好が強く、O-I de Venezuelaは、2006年には24億本(10年前に比し50%増)の生産をしたが、国内需要の70%を充足したに過ぎない。O-I社は、ベネズエラでのビジネスの12%を輸入に頼っている。2006年に、35百万ドル(約41億円)の予算で設備能力を増強する。2008年までに輸入への依存を解消する目論見である。
(Feve news Jul./Aug.'06- www.glassonline.com 26 Jul.'06)

 
2 アジア・太平洋地域
 

● O-I社 ニュージーランド工場で窯増設
ニュージーランド工場は現在2窯4機で地域の各種びんを生産しているが、需要増加のため、中近東・アジアから輸入をしていた。今般、更にワイン輸出の増加等の需要に対応するため、1窯を増設する。予算は47百万ドル(約55億円)。2007年後半にはフル生産する計画で、この結果、この工場の生産能力は60%増加する。また、リサイクルカレットの使用が増加するため、コミュニティから歓迎されている。
(Feve news Jul./Aug.'06-O-I/ Press Release- 7 Aug.'06)

Fraser Neave社・Glass Division タイ国をターゲットに
当社は本社をシンガポールにおき、ビール・飲料・乳製品・製びん・出版・不動産などの事業を、アジアを中心に欧州等にも展開している世界企業である。
製びんでは、100%子会社のKualalumpur Glassと、Malaya Glass Products を持ち、マレーシアで2工場を稼動さす他に、ジョイントベンチャーで中国・ベトナムに進出し成功している。現在、同様方式でタイ国に進出、バンコクの近くに工場を建設する計画を進めている。2007年の終わりまでにグループの第5番目の工場が始動すると見られている。
(Feve news Oct.'06-Glass International(GB)Sep./Oct.'06)