2007年10月01日

海外情報(2007年10月分)

注目市場や企業に関する情報を、Feve newsや海外誌等より選んだ。


1. 米国関係


ガラスびん業界の出荷状況―2007年1~7月は出荷前年を上回る

米国の商務省・統計局の速報は次表の通りである。

米国業界出荷実績推移
単位:百万本、%
  2004年 2005 2006 2007(1~7月)
出荷本数 34,510 35,264 34,777 21,222
前年比 100.5 102.2 98.6 101.8

O-I社の2007年第1・4半期、第2・4半期のガラスびん部門業績好調

東中欧・東南アジアにおいて、引き続き活発である。

  単位 第1・4半期 第2・4半期 累計
ガラスびんnet sales 百万ドル 1,684 (+13%) 1,997(+14.5%) 3,681(+13.8%)
〃   前年同期 1,489 1,745 3,234
会社のnet earning 百万ドル 53.2 (+119%) 149.7(+251%) 202.9(+203%)
〃   前年同期 24.3 42.6 66.9

注:(  )は前年同期比増減±%


コメント
【第1・4半期】
net sales増加理由:為替レートによる5%、数量増、製品ミックス、及び価格改定による8%(中、数量増加5%・南米、欧州が主)
net earning増加理由:為替レート(特に対欧州、オーストラリア)、工場効率アップ、価格改定、売上量増加
【第2・4半期】
net sales増加理由:為替レートによる5.3%、数量増、製品ミックス、及び価格改定による9.2%
net earning増加理由:第1・4半期とほぼ同様。
なお、当社は6月にプラスチック部門をRexam社に売却。ガラスびん事業に集中することになった。
(Feve news Jul-Aug. '07- www.glassglobal.com- 27 Jul'07、O-Iweb site)


2. 米国市場 ガラスびん入り新商品紹介


 Gerresheimer社 躍進

1)2007年度前期(5月末までの半年)の業績
連結売上高は、前年同期の320.6百万ユーロから40%増加し、447.3百万ユーロに達した。Syringe Division(注射器関連部門)の売上が極めて好調を持続した。Moulded Glass Division(ガラスびん部門)は、前年同期の144.1百万ユーロから、7%増の154.6百万ユーロであった。主因は欧州・北米の薬品びん、欧州の化粧品びんの好調にあった。同社のCEOは、この積極傾向は後半も継続する見込みと語った。
(Feve news Jul-Aug. '07-30Jul.'07 www.gerresheim
2)Joint Venture設立
社名:Kimble Chase Life and Research Products LLC
出資比率:当社51%、Thermo Fisher Scientific Inc.(TMO)* 49%
目的:life science(バイオ・医学等を含むものと思う)関連製品の開発・製造・販売
当面、ドイツ・米国・メキシコ・中国の7工場内で、1500人を雇用
(Gerresheimer Groupは、この新設立会社を併せ、37事業所で雇用約1万人・2007年の売上は10億ユーロに達する見込み。)
(Feve news Jul-Aug.- Gerresheimer Press release 3 Jul.'07)
*Thermo Fisher Scientific Inc.(TMO)
分析機器・理化学機器・医療器具・関連するソフトの開発・製作・販売を事業とし、製薬・バイオ関連等の企業・病院・ラボ・大学・官公庁研究所等を広く顧客にしている米国本拠のグローバル企業。雇用3万人、年商1兆円超え。日本にも現地法人(サーモフィシャーサイエンティフィック株式会社)がある。
(Thermo Fisher Scientific Inc. web site)

3)参考:Gerresheimer社の履歴
1998年には、ドイツ市場で27%のトップシェアを持つ製びん企業であった。
1999年、standard glass(酒類・飲料・食品等のびん部門)を、BSN Glass Packへ譲渡。special glass(薬品・化粧品等の小びん部門)に特化する方針を起てた。
その後、この方針に則して、Tettauer Glass(独)・Kimble(米)を傘下に入れ、中国に進出するなどグローバルに事業を展開してきた。


3. ロシア関係


概況

Glass International誌May号が、ロシアガラス業界の近況について、Viktor Osipov氏の寄稿を掲載した。同氏はSteklosouz(United National Council of Glass Enterprises)のPresidentである。この協会は1999年に設立され、現在ロシアのガラス産業に属する主要企業100社が加盟している。ここ2年余の間に倍増したとのこと。
以下は寄稿文の要約である。

1)ガラスびんの生産量
2000年56億本、2006年104億本と6年間で倍増に近く、協会は2010年140億本を予測している。
2)需要増加の理由
消費者が消費財に対する衛生・安全指向が強く、飲料・食品でガラスびん入りを求めてきている。大口ユーザーの工業薬品・医薬品業界が復興著しい。
(ウォッカに代わるビールの消費増も寄与していると思う。)
3)製びんビッグ5
RKM、Rascam(トルコSisecam Groupの子会社)、RASKO、Skekloholding、OST group(酒類大手の一つ、製びん部門を持つ。O-I社が出資のニュース)
外資として、Sisecam、O-Iのほか、Saint- Gobainが進出してきており、協会では来年には外資系が生産の55%を占めると予測している。


Sisecam Groupの進出

外資で進出の時期が最も早く、規模も最大であるのはトルコのSisecam groupである。Feve news July, August号にも最近のニュースが掲載されている。
Sisecam groupは既に204百万ユーロ(約330億円)を投資し、3工場を持っている。最近、第3の工場Ufaで3号窯を始動し、この工場の年産能力を24万トンから30万トンに引き上げた。
(Feve news Jul-Aug.-www.glassonline.com- 18Jul.'07)


Sisecam groupは、2008年春にNovosibirskで、新工場の建設に着手する。投資計画額は120百万ユーロ。第1期は15ヵ月後完成し、年産能力3億本を見込む。最終は2~3年後、年産10億本の計画。
(Feve news Jul-Aug.-www.glassonline.com-6Aug.'07)