2007年06月01日
海外情報(2007年6月分)
ドイツ所在のthe Action Forum for Glass Packagingによれば、2006年のガラスびんの出荷は172億本(前年は163億本)に達した。金額も前年比4.7%増加の15.6億ユーロ(約2500億円)を記録した。最も増加した分野は薬品・化粧品・飲料向けの150ml以下の小びんである。スパークリングワイン・スピリッツ・ワインの容器は殆ど100%ガラスであり、ビール・ベビーフードでも圧倒的なシェアを維持している。すべての製びん工場はフル稼働を続けており、2007年の見通しも明るい。
(Feve news Apr.'07- Neue Verpackung 19 Apr.'07)
WRAP(the Waste & Resources Action Programme)と呼ばれ、廃棄物削減・省エネルギーの推進を目的とした組織が活動している。その一環として、ガラスびん業界もびんの軽量化を推進するため、業界団体British Glassと主要製びん5社でプロジェクト(GlassRite)を組織した。
(Feve news Jan./Feb.'07- www.packagingtoday.co.uk-16 Jan.'07)
その成果について報じられているところを以下に集めた。
○ O-I社、Adnams Breweryと協力して、500mlビールびんを450gから300g以下にする計画。
(Feve news Jan./Feb.'07-www.glassglobal.com-31Jan.'07)
○ Rockware GlassはThe Co-opのため、プライベートブランドのウィスキー700mlで298g軽量化びんを開発。
The Co-0pは、このびんをジンやウォッカにも使用を計画している。
(Feve news Apr.'07-www.packagingtoday.co.uk 14 Apr.'07)
Saint-Gobain Groupに属していた当社は、投資ファンド2社へ売却され独立した。社名をSGDに変え、企業買収と投資によって企業規模の拡大を目指す。5年後の売上目標720~730百万ユーロ(2006年は607百万ユーロ)。薬品・化粧品等の小びん分野では、当社は世界のリーダーであるが、更に国内工場に25百万ユーロを投資する。ロシアのウォッカびんの工場は多様化して小びんの製造も可能にする。中国の工場は北米マーケットへの供給も可能にする。更にインドへの進出も考える。
(Feve news Apr.'07-www.emballagesmagazine.com 6 Apr.'07)
2006年決算は、売上高306.7百万ユーロ(約500億円)前年比4.8%増、純益29.26百万ユーロ(約48億円)前年比8%増であった。当社は2009年までに窯改善・省エネのために90百万ユーロの設備投資、また毎年3百万ユーロの研究開発費を見込んでいる。当社の長期目標は欧州、特に東欧での地盤強化・短期目標は食料びんに力を入れることである。
(Feve news Apr.'07-www.glassonline.com-6 Apr.'07)
Ruscam - UFA社 増設
当社はAnadolu Cam社(トルコSisecam Groupのガラスびん部門)の子会社である。工場はUfa(Southern Urals)にある。当社は、36.2百万ユーロで3号窯の建設を計画している。この結果、年産能力は24万トンから36万トンへアップする。この程、欧州開発銀行他から24百万ユーロの融資が決まった。
(Feve news Apr.'07-www.glassonline.com-20 Apr.'07)
Klin-Steklotara社 53百万ユーロで新工場建設計画
当社の計画では、年産353百万本(250ml~1Lびん)・工事は2007年8月スタート・自己資金10百万ユーロ・場所はOmsk Regionとなっている。当社の本社はMoscow Region にある。
(Feve news Apr.'07-www.glassonline.com-12 Apr.'07)
当社は、ガラス・化学薬品製造グループで、自国内のほかロシア・ブルガリア・グルジア等に事業を展開している。2007年には583百万ユーロ(約950億円)の投資計画である(2006年実績は378百万ユーロ)。目的はガラス(板ガラスも含む?)の年産能力を3百万トンまで拡大することである。
当社の2006年の決算では、107.4百万ユーロ(約175億円)の純益を計上した(前年は3.2百万ユーロの損失)。当社のスポークスマンは「我々は2006年の成果に満足している。この分野における世界のリーダー会社の一つとしての地位を維持した。」と語った。2007年は22%の成長を目標としている。
(Feve news Apr.'07-www.glassonline.com-19 Apr.'07)
2007年第1・4半期(1-3月)の決算が公表された。売上高は前年比10.9%増の1,872百万ドル(約2,265億円)、この中、びんは前年比13%増の1,688百万ドルであった。増加理由の内訳は、為替レートの影響5%・量の増加・ミックスの改善・価格の改定を併せ8%であった。トン数の増加は5.5%であったが、これは主に南米と欧州の寄与による。
Net earningsは53.2百万ドル(約64億円)で前年同期実績24.3百万ドルに比し大幅に増加した。理由は、生産効率アップ・原材料上昇に見合う価格改定と、欧州・オーストラリアの通貨高である。
(Feve news Apr.'07- O-I Press release 27 Apr.'07)
当社の出荷は、ワインの輸出増加と、ビール、ソフトドリンクの国内消費増加に支えられ、2006年には前年比9.7%増の311千トンに達した。
(Feve news Apr.'07-www.glassonline.com-18 Apr.'07)
当社は、中国とマレーシアの子会社工場で、それぞれ1窯を増設するために130百万RM(約40億円)を投資した。この地域のガラスびん業界でリーダーになることを目指している。
Fraser and Neave社の中心事業は、清涼飲料・乳製品・ガラスびんで、マレーシア・タイ・中国・ベトナムに事業を展開し、従業員数は約5000人である。
(Feve news Apr.'07-www.theedgedaily.com- 5 Apr.'07)