2009年06月01日

海外情報(2009年6月分)

1. 業界・協会の情報


Feveの消費者調査 - 欧州人はガラスびんがお好き

FeveがInsites社に発注した消費者調査の結果が、4月20日ブリュッセルにおける記者会見で公表された。調査は12カ国、6200人の消費者を対象に実施された。このような広範囲の調査は包装業界で最も優れた調査の一つと信じている。
結果は、欧州人の4分の3は、飲料・食品の容器の中でガラスを最も好むと答えている。記者会見は国際メディアで大きな反響を起こした。
(Fevenews May'09- ソースFeve)

ビールはガラスびんから離れられない - ドイツ

ドイツではビールの容器は依然ガラスびんが支配的である。その90%がガラスびんで売られている。
以前は褐色の標準的なびんが主流であった。現在の傾向は、ユーザーがそれぞれ独自のびんを採用する方向へ向っている。デザイン・彫刻に特色を持たした形状、色などで差別化を図っている。5,000を超える種類のびんが市場に出ている。
(Fevenews May'09-www.glasaktuell.de

米国業界 2009年第1・四半期出荷概況

ガラスびん業界出荷実績は、昨年までは統計局より公表されたが、本年に入り公表されていない。代わってGPI(米国ガラスびん協会)が、2009年第1・4半期の実績と前年比を、そのホームページで公表した。

GPI公表による「米国業界2009年 第1・四半期出荷数と前年比」 (単位:百万本、%)

品種別 2009年 2008年 前年(%)
ビール 4,035 4,274 94.4
食品 1,218 1,272 95.8
飲料 623 715 87.1
リカー 270 275 98.2
RTDカクテル等 315 275 114.5
ワイン 451 436 103.4
その他 65 65 100.0
6,977 7,312 95.4


2. 企業情報


概して、経済不況の影響から免れられず、ガラスびん需要減のため減産等のニュースが多い。唯一薬品・化粧品びんの需要が維持されている様子である。

Gerresheimer社 2008年度・2009年第1四半期業績・2009年度見通し

(1)2008年度(決算期11月)の業績は記録を更新した。売上高10.6億ユーロ(前年比11%増)、営業利益2.06億ユーロ(前年比14%増)であった。総会でCEOは「当社は良いコースに立っている。経済危機の中でも揺るがないだろう」と語った。
(Fevenews May'09-Ceepacking.com)

(2)2009年第1四半期の業績は、売上高2.37億ユーロ(前年比99%)、純利益は6.4百万ユーロ(前年比65%)であった。グローバルな薬品業界は成 長を続けているため、当社は2009年度通期で6~7%の売上増を期待している。当社は、その成長戦略を具体化するために新製品ラインへの投資、能力増加 の継続を計画している。
(Fevenews May'09-www.packaktuell.ch & www.grresheimer.com

Saint-Gobain社・Ardagh社 減産

両社は、O-I社と共に欧州市場の3大製びんグループである。減産が報じられている。
Saint-Gobain社は117千トンを減産する。欧州の各工場でラインストップが行われる。
Ardagh社でも、人員削減の通告などが行われている。
(Fevenews May'09-www.euwid-verpackung.de, glassonline.com)