2009年07月01日

海外情報(2009年7月分)

1. 米国ガラスびん業界出荷動向


統計局が2008年の確報を公表した。
また、2009年からは月次は公表せず、代わってGPIがそのホームページで公表することになった。
参考までに1~4月分を併せて掲載する。

2008年確報  米国ガラスびん業界・出荷実績(中身別) (単位:百万本)

品種別 2005年 2006年 前年(%) 2007年 前年(%) 2008年 前年(%)
ビール 19,735 20,355 103.1 21,218 104.2 20,425 96.3
食品 6,330 5,889 93.0 5,527 93.8 5,519 99.9
飲料 3,217 3,064 95.2 3,088 100.8 2,718 88.0
リカー 1,154 1,135 98.4 1,115 98.2 1,154 103.5
クーラー等 1,218 980 80.5 1,061 108.3 1,160 109.3
ワイン 1,856 1,885 101.6 1,901 100.8 1,925 101.3
その他 1,754 1,469 83.8 968 65.8 1,180 121.9
35,264 34,777 98.6 34,878 100.3 34,081 97.7
  • ※ 2000年代の、出荷数は、ほぼ横這いで推移している。

2009年1~4月実績 GPI公表による米国業界 1~4月出荷数量と前年同期比 (単位:百万本)

品種別 2005年 2006年 前年(%)
ビール 6,198 5,911 95.3
食品 1,699 1,632 96.0
飲料 990 842 85.0
リカー 371 360 97.2
クーラー等 389 435 112.1
ワイン 604 610 101.0
その他 87 93 106.8
10,338 9,883 95.6

2009年1~4月実績 米国ガラスびん業界・月別出荷本数 (単位:百万本、%)

  1月 2月 3月 4月
2008年 2,572 2,477 2,585 2,704 10,338
2009年 2,383 2,317 2,573 2,610 9,883
'08/'07 92.7 93.5 99.6 96.5 95.6

GPI公表数字は6社の合計と注記がある。(前月は5社と注記されていたが、遡って修正したと推定される。)
2008年統計局公表数字と比較して、1~4月6社のシェアは90.8%と推定される。
1~2月は落込みが大きかったが、以降はやや回復している。



2. ワイン容器嗜好に関する市場調査


GPIとthe Oklahoma Universityによる消費者調査が行われた。
その結果は、98%がガラスを選んだ。特に21~35才の若者では約100%に達した。ワイン消費者の80%は、ワインは健康なライフスタイルには不可欠と考えている。
消費者は、ガラスびん入りは味がベストであり、純粋(ピュア)であると捉えている。GPIの会長Cattaneo氏は「ガラスは中身製品と反応せず、その香り、フレーバーを全く損なわない」と述べている。
(GPI. Inside Glass Packaging June '09より)