2010年04月16日

海外情報(2010年4月分)

1. ガラスびん企業に関するニュース


O-I社 合理化推進

(1)2009年業績について
当社は、この海外情報2010-2でも既報の通り、2009年度は四半期ごとに業績を改善してきた。当社社長Al Stroucken氏は、「これらの改善は我々に投資増加・借入削減を可能にし、経営・財政の運営にフレキシビリティを与えるだろう」と述べている。
(Feve news Feb.'10-Packagingnews.co.uk)

(2)Toano工場6月まで休止
当社の北米24工場は、例年休日期間は休止される。今回Toano工場従業員は6月までの休止を告げられた。会社のスポークスマンは「市場を分析し、過剰在庫を造らないための措置である。会社をより強く、フレキシブルにし、収益性を上げるためである。」と説明している。
(Feve news Feb.'10-Glassonline.com)

(3)Clarion工場閉鎖
O-I North America社長は「需要先との供給契約の結果、需要減少を見込まざるを得ないので、7月にClarion工場を閉鎖することを決めた。この工場は北米で最もコストが高い。会社は多くの場所で成功しているが、すべての場所と言うわけにはいかない。北米における需要減からこの措置を採らざるを得なかった」と述べている。
(Feve news Mar.'10-Glassonweb.com)

インド : HSIL社 業績好調 (当社は衛生機器・ガラスびん製造でインドの代表企業)

2009年12月末までの現会計年度第3四半期は好調であった。売上高は前年比38%増の20.7億ルピー(約44億円)、純益は43%増の1億ルピー(約2.2億円)を計上した。
製びん工場の合理化が貢献した。
(Feve news Feb.'10-Glassonline.com)

スリランカ : Primal Glass Ceylon社 業績好調 (当社はインドPrimal Glass社の1部門)

当社も2009年12月末までの四半期は好調であった。28.7百万スリランカルピー(約23百万円)の利益を計上した(前年同期間は53.6百万スリランカルピーの損失)。これで6四半期連続の赤字の後、2四半期連続の黒字となった。売上高は11.8%増の909.5百万スリランカルピーを計上できた。担当役員は「この増加は輸出(主としてインド向け)が241%増加し、243百万スリランカルピーを上げ得たことによる。」と述べている。
(Feve news Mar.'10-Glassonline.com)

トルコ : Sisecam社 2010年生産目標-20%増 350万トン

当社社長Ahmet Kirman氏は、新聞社のインタビューで次のように述べた。「当社は2010年5億ドル(米ドル)を投資する。生産目標は20%増の350万トンを目指す。投資の中には既に決めているギリシャの企業買収を含む。」
(Feve news Mar.'10-English.airroya.com)

Gerresheimer社 2009年業績 (当社は薬品・化粧品びんの他、Life Science関連の製品・システムに特化した企業)

当社の会計年度末は11月である。2009年度の売上高見込みは前年比-1.5~-2.5%であったが、実績は-1.5%であった。薬品びんは前年を上回ったが、化粧品その他の分野が前年を下回った。粗利益率は19.2%で、見込みを上回った。当社のCEO Dr.Herbergは「我々は困難な環境の中で、当社の安定性と収益性を示すことができた」と述べた。
2010年度の見込みは売上高2~4%増、粗利益率は19%半ばである。
(Feve news Mar.'10-Gerresheimer Press Release)



2. EU,FEVEに関する情報

EUの2020年温暖化ガス排出削減目標20%について

各国は6月末までに、アクションプランを提出しなければならない。
最近までに欧州委員会に出された各国の報告によれば、22カ国が概ねその目標を受け入れている。ドイツ・スペイン・スウェーデン・デンマークは、その目標を越えることができ、余剰分で他国を支援できると表明している。また、2国が援助を要すると述べている。その他の国の多くは、現在検討の途上にあると報告している。英国・イタリア・ギリシャ・ポーランド・マルタは未提出である。
(Feve news Mar.'10-European Environment & Packaging Law)

消費材の包装・容器の地球持続可能性を測定する基準の設定について

世界的な消費材、Packageの関係企業で構成されているConsumer Goods Forumが設置したGlobal Packaging Project (GPP)の会合がカナダ、トロントで開催された。
目的は、包装・容器について、持続可能性を測定する共通の基準を設定することである。欧州関係者は、「もしこのProjectが消費者に容器・包装を選択する際の科学的判断基準を与えることができれば、グッドニュースとなり、賞賛されるだろう」と述べている。
(Feve news Mar.'10-European Environment & Packaging Law)

スウェーデン : ビール業界 消費者にびんの回収協力要請

スウェーデンでは、クリスマスにはガラスびん入りビール・飲料を買いだめするのが伝統になっている。ビール業界では、ガラスびんの不足が予想されるので、消費者に空きびん回収に協力を要請している。業界では、昨夏、スェーデン通貨が弱く消費者が休暇中も国内に滞在したことも不足の一因と考えている。市場では、130百万本の330mlびんが40回再使用されていると見ている。
(Feve news Feb.'10-European Environment & Packaging Law)