2012年03月03日
海外情報(2012年2月分)
今回のニュースソースは、Feve news 2012年1月号である。改めて、12月にホームページに公表されたFeve加盟国の2011年前半の生産が主要国、独仏で前年同期比7%台、全体で4.7%の伸張を示し、「ガラスびん業界に明るい光を灯した」と述べた記事を掲載している。本号は、その後のドイツの記事から始める。
1.ドイツ:2011年第3四半期(6~9月)出荷量4.8%増加
ドイツ協会は、夏季は天候には恵まれなかったが、出荷量は増加したと公表した。ほぼ全ての需要先業界で伸びた。(FEVE News Jan.'12-Source: Glassonweb.com)
2.Emhart GlassとVetropack社:新軽量化ガラスびんの技術開発で協力
この程、両社は新技術の開発に協力することを公表した。現在、研究は米国所在のthe Emhart Glass Research Centerにあるモデル設備で行われている。また、試験生産は、オーストリアにあるVetropack社のパイロット工場で行われる予定である。
新技術は成形工程のみでなく、徐冷工程を含むとされている。
(FEVE News Jan.'12-Emballage Digest)
3.インド
(1)Indian Hindusthan National Glass LTD(HNG)社のグローバル化世界の人口70億人、1位中国13億人余、インド12億人余と言われている。これからもインドは中国についで、ガラスびん需要面からも期待の国と思われるが、その需要総量がどの程度に達しているかを察知できる統計情報は無い。
海外情報2011年9月で、業界で最大、突出している企業はIndian Hindusthan National Glass LTD(HNG)社(推定シェア約60%)で、当社は国内で大きな設備拡大計画を持つこと、同時にドイツベースのAgenda Glassを買収する計画を持つことを報じた。
更に、当社は、ユーロ危機はユーロ圏製びん企業の買収の好機と考えている様子がある。この買収により、企業のグローブ化を図ると共に、世界水準の技術・企業経営の方法を取得して、自国内企業経営でコスト低減・経営の合理化・サービス向上等にも寄与できると考えている様子である。
(Feve news所載の当社副会長Somany氏の談話を意訳、類推し編集した)
(FEVE News Jan.'12-Source: Thehindubusinessline.co)
(2)容器包装中小企業対象の調査結果-78.2%が設備拡大計画
調査は、容器包装製造業界中小企業を対象に、IndiaMART Knowledge Services社によって実施された。
全体に2010年12月以降、明るい見通しが見られた。今回の調査で、設備投資見通しについて、回答者の78.2%が増加、21.7%が他の答えを出した。以降の四半期の営業見込みについては、63.2%が高い期待を持つと回答。2010年以降の受注実績については、30.1%が20%以上増加、34%が20~0%増加、31%が不変、4.1%のみが減少と回答した。
(FEVE News Dec.'11-Source:Business-standard.com)
(3)化粧品市場 : 経済社会の状況の変化が好影響と期待
業界団体は、インドにおける化粧品の需要は、その経済社会情況の変化から、急上昇すると語っている。その理由は、可処分所得の上昇・身だしなみへの配慮・合成化学素材から自然素材の重視などを上げ、化粧品の消費の現状がアジアの先進地域に比し、極めて低いことも指摘している(香港の1/40、日本の1/8、台湾の1/15)。
今後、年率12%が見込めると結論している。
(FEVE News Jan.'12-Source: Cosmeticsdesign-europe.com)
4.米国
(1)EPA(環境保護局)2010年リサイクル率公表全体 廃棄物 250百万トン リサイクル量 85百万トン 率34%
ガラスびんリサイクル率 33.4%
主要品種 ビール・ソフトドリンク 41%
ワイン・リカー 25%
因みにGPIの目標は50%
(GPI inside glass packaging Nov. '11)
(2)Oklahoma州下院 容器に対するDeposit法を可決
実施されれば、米国のおける11番目のDeposit州になる。
(GPI inside glass packaging Nov. '11)