2013年1月24日

海外情報(2013年1月分)

1.GPI 2012 Award 受賞結果公表

 GPIは、the 2012 PACK EXPO会場で、Award受賞作品を公表した。
 Award受賞作品は、恒例による品種別とその他併せて11作品である。
 審査基準は、革新性(innovation)・デザイン・消費者アピールを考慮したと書かれている。
 品種別は、基本的な業種には変更がないが、時期によって、Organic Food & Beverage(有機食品・飲料)があった。また、薬品関連部門がないのは需要先構成が日本と大きく異なることを示している。
 品種別以外の区分も、今回は下記の10)、11)の通りであるが、過去には“Success Story賞”(成功した新商品)・Conversation賞(他素材からガラスに転換して成功した新商品)など、興味ある部門もあった。GPIのマーケティング策に対応している結果と思われる。
 その内訳を、商品製造者と製びん業者名を併記して以下に記録した。写真と説明はこちらより見ることが出来る。

 1) Beer Anheuser-Busch InBev, - Verallia
 2) Wine Jackson Family Wines - Verallia
 3) Distilled Sprits Pernod- Ricard - Verallia
 4) Distilled Sprits Brown-Forma - O-I
 5) Flavored Alcoholic Beverage Beam Global Wine & Spirits Inc. - Vitro
 6) Food Grandma Hoerner’s Foods. - Ardagh Group
 7) Non-Carbonated Beverage Honeydrop Beverages - Vitro
 8) Carbonated Beverage Boylan Bottling Co. - O-I
 9) Fragrance/Cosmetics/Others ALDO GROUP - Vitro
 10) Overall Winner Beam Global Wine and Spirits Inc. - Vitro
 11) People’s Choice Winner Personal-Ricard - Verallia(新規部門)

 製びん会社は、グローバル大手の寡占になっている。
(Source: GPI Homepage)
Verallia社は、上記主要3部門で入賞したことを、メディアにアピールしている。
(FEVE news Dec.’12- Source:marketwatch.com)

2.UK(イギリス) Packaging Award 2012 受賞者

 STO (Stolzle Flaconnage)社の作品が、6品目中3品目が受賞した。その中の注目は、Johnnie Walker XR 21 Year Old Whisky (decanter-style bottle)であった。
(FEVE news Dec.’12- Source: drinksmediawire.com)

3.Verallia社 デザインコンペ「ガラスびんの未来を目指して」

 Verallia Franceは、2009年に“パッケージングデザインコンペ”を始めたが、目的はデザイン・容器に関連する学生に、ガラス容器の創造性・技術・マーケティング面の潜在能力を引き出させるための実験室を提供することであった。
 判定者は、得意先・小売業界・ジャーナリストなど広範な分野から選ばれた。参加学生も広い分野から呼ばれた。
 特に本年は、将来の消費生活のスタイルを予測し、そのニーズに応える思考が求められた。
(FEVE news Dec.’12- Source: Verallia.com)

4.O-I社 本社で25名レイオフ

 当社は、米国オハイオ州Perrysburg市にある本社機構で、25名をレイオフした。
 当社は、新たに研究開発を目的に新ビルを建設し、45名を雇用することを公表していた。この計画は、the Ohio Third Frontier Commissionから3百万ドルの助成金(grant)を得て実施されるとのこと(海外情報2012-1月既報)。当社スポークスマンは「その方針は当社の長期の指向に則るもので変わっていない。」と述べている。
 また、Perrysburg市当局との間で、雇用助成金について問題を持っている様子である。
(FEVE news Dec.’12- Source: toldedonewsnow.com)

5.インド Hindusthan National Glassについて

 当社は、Somany-familyに属するインド最大の製びん会社(推定市場シェア55%)。Naidupetaで製びん工場を建設中で、そのプロジェクトは順調に進んでいる。
 1号ラインは間もなく始動する。引き続き2・3号ラインを建設する予定で、完成後は世界有数の製びん工場になるだろう。
(FEVE news Dec.’12- Source: glassonweb.com)

 また、当社は、Siemens社と廃棄物(燃焼)から熱を回収するプラント(industrial waste heat recovery plant)の建設に同意の契約を交わし、the HNG Global GmbH社(ドイツのAgenda Glass社を買収、改名した会社。工場はドイツに在る)に、その設備を導入する。
(FEVE news Dec.’12- Source:glassonweb.com)

6.Gerresheimar社 米国工場に太陽光発電システム(photovoltaic systems)を導入

 当社は、薬品びん製造で世界をリードしている会社である。米国の工場に世界的規模の太陽光発電設備を導入した。
 担当役員は「持続可能性は、会社の主要ポリシーの一つである。太陽光発電システムは、『環境に優しい』と経済効率を両立させる最も優れたシステムである」と述べている。
(FEVE news Dec.’12- Source: gerresheimer.com)