2004年05月01日

中国のガラスびん事情

 
 
ガラスびん業界は小企業が分立
中国ではhollow glass(ガラスびん等)は軽工業に分類され、軽工業局(the China Light
Industry Federation)の管轄下にある。その軽工業インフォーメーションセンターによれば、業者数は約2000、最大のGuangdong ACI Glass Co.,Ltd.でもシェア3.0%以下である。2001年大手10社を併せても17.6%のシェアに過ぎない。(Feve news, Glass Machinery World Plants & Accessories Nov./Dec.より引用)
上記の10大会社計とそのシェアから推測すると、トータル市場規模は14,074百万元、約1800億円になるものと推測される。

ビール市場は外国資本の魅力の的
中国ビール市場の潜在力は、外国のビール会社にとって魅力の的である。現在は12.8億人の1人当りの年間消費量は18リットルで、日本の50リットル、米国の84リットルより遥かに低い。外国のビール会社にとっては自国市場の飽和から脱け出すための極めて魅力的な市場である。最近の進出の手段は、ジョイントベンチャーではなく、中国ビール会社への資本参加、買収を図ってきている。Scottish & Newcastle社は、中国No.3のChongging Breweryの19.5%の株を525百万元(約67億円)で取得した。現在の外国ビールのシェアは都市部で約25%であるが、後背地は手付かずである。
(Feve news, Financial Times (GB) 13 Dec.'03より引用)
Interbrew社は、マレーシアのLion Groupとの間で、同グループの中国におけるビール事業の50%の株式を取得し、経営の支配権を持つ協約を結んだことを公表した。この結果、Interbrew社は、中国市場で2,100千キロリットルの能力、9%シェアを持つNo.3のビール会社になる。      
(Feve news, Interbrew Press Release 5 Sep.'03より引用)



ワイン市場は消費著増、中心は赤ワイン
the International Vine & Wine Officeによれば、中国のぶどう園面積は、2000年までの3年間に、38%も増加し、オーストラリアの1/2にまで達した。栽培ぶどうの半分は著名な red Cabernet Sauvignon of Bordeauxである。中国のワインブームは1990年代初に始まり、嗜好は白ワインから赤ワインに変わった。その理由は1997年、赤ワインに含まれるポリフェノールによる健康効果が公式に発表されたからである。
( Feve news, Financial Times (GB) 12 Oct.'03 より引用)