2009年02月01日

2008年ガラスびんの出荷状況について

2008年ガラスびんの出荷状況 (上段 : 本数(1000本) / 下段 : トン数)

用途 2007年 2008年 前年(%)
薬品・ドリンク 2,158,173 2,209,747 102.4
221,651 226,013 102.0
化粧品 99,369 92,407 93.0
9,609 8,463 88.1
食料・調味料 1,873,417 1,871,683 99.9
342,644 339,244 99.0
牛乳 134,936 110,795 82.1
22,758 18,710 82.2
清酒1.8リットル 66,785 68,462 102.5
63,615 65,206 102.5
清酒(中・小) 493,060 482,466 97.9
134,265 129,982 96.8
ビール 111,201 104,951 94.4
45,837 45,294 98.8
洋雑酒 396,110 378,909 95.7
157,786 152,197 96.5
飲料 1,517,469 1,443,261 95.1
276,087 262,304 95.0
輸出 - - -
- - -
合計 6,850,520 6,762,681 98.7
1,274,252 1,247,413 97.9

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2008年は、出荷数の下降トレンドにストップをかける事を期待したが、市況変化の影響から免れることができず、上記表示の通りの前年比で終わった。月別に見ると、本数ベースで9月までは5ヶ月が前年を越え、累計では前年並み(99.6%)に推移した。しかし、10月以降は急激な景気変化の影響もあり厳しい状況にて推移した。 用途別では、需要先市場の動向を表現するために言われている『健康・機能志向』『こだわり商品志向』『節約志向』などが、ガラスびん出荷動向にも影響していると思われる。

「薬品・ドリンク」では大市場のドリンクが復調し、全出荷に好影響をもたらした。「食料・調味料」では内食化傾向もあり、ジャム・佃煮・フレーク類が好調に推移した。また、『こだわり商品』にびん比率が高く、ほぼ前年並みで推移している。「牛乳」では、2007年に大手乳業のコートびんへの全面切り替えの反動もあり投入減の影響を受けた。一方、100ml小型びんは堅調であった。「清酒1.8リットル」は回収びんの手配が進まず、新びん投入を促進したこと もあり伸びた。「清酒(中・小)」では小容量・カップびんに新製品の投入もあったが、720mlは事故米事件の影響を受け減少した。「ビール」では、びん が使用されていない新分野のみが増加したため不振であった。しかし、ビール値上げ前の需要増も影響し、中小びんは好調に推移した。「洋雑酒」では食の安全 を求める消費者行動が追い風となりワインは伸びたが、焼酎が不振であった。「飲料」では地サイダーが静かなブームとなりガラスびんに新たな需要を見出すこ とができたが、全体としては他素材容器分野が増加したと推定している。

業界では、ガラスびんの良さ(安全・安心な容器、環境に優しい容器、ガラスびんが持つ質感と高級なイメージなど)を喧伝して、厳しい市場環境であるが、できる限り需要を維持したいと考えている。引き続いてのご支援をお願い申し上げます。