2010年04月13日

2009年ガラスびんの出荷状況について

2009年ガラスびんの出荷状況 (上段 : 本数(1000本) / 下段 : トン数)

用途 2008年 2009年 前年比(%)
薬品・ドリンク 2,209,747 2,131,656 96.5
226,013 214,565 94.9
化粧品 92,407 82,054 88.8
8,463 7,468 88.2
食料・調味料 1,871,683 1,866,413 99.7
339,244 333,356 98.3
牛乳 110,795 110,106 99.4
18,710 18,289 97.7
清酒1.8リットル 68,462 64,494 94.2
65,206 61,447 94.2
清酒(中・小) 482,466 468,705 97.1
129,982 125,439 96.5
ビール 104,951 104,480 99.6
45,294 44,358 97.9
洋雑酒 378,909 363,615 96.0
152,197 145,195 95.4
飲料 1,443,261 1,395,517 96.7
262,304 254,895 97.2
輸出
合計 6,762,681 6,587,040 97.4
1,247,413 1,205,012 96.6

※正会員のみの数字です

びん協6社の2009年(1月~12月)の実績は、重量で120万5千トン(前年比96.6%)、数量ベースで65億8,700万本(前年比97.4%)であった。
一昨年の秋のリーマンショックに端を発した、急激な景気変動の影響を受け、特に、昨年の上半期の落ち込みが大きく影響し、上記の実績となった。

その中でも、若年層を中心としたアルコール離れは業界にとっても影響は大きく、「清酒壜」・「焼酎壜」などは不調であった。更に、「清酒壜」・「焼酎壜」などは、景気の影響もあり、低価格の紙パックなどに流れたのも一因と思われる。

一方、昨今、内食化傾向が高まっているが、その影響は顕著でありガラス壜の主力である、「食料・調味料壜」の分野では堅調に推移し、前年実績(数量ベースで前年比99.7%)を確保した。
また、昨年はガラスびん業界においても、ヒット商品に恵まれ、ハイボールに端を発するウィスキーブームの到来により、この分野では前年を大幅に伸ばす実績を確保することが出来た。(重量:前年比111.3%、数量:前年比112%)
更に、ノンアルコール系ビールテイスト飲料において、新しい市場を開拓した製品が話題となり、「ビール(中・小)壜」の分野でも前年実績を確保した。(重量:前年比:100.7%、数量:前年比101.1%)
業界としては、不況からの脱出と共に、ガラスびん需要もプラスに転じることを願っている。