商品が生まれるまでを教えてください。
私が25歳で同組合に入った頃は、大手メーカーの下請け製造が多く、自社商品を作りたいとの思いから新商品の研究開発に着手しました。昭和50年代の炭酸飲料ブームのときに、メロン味の炭酸飲料がないことに着目しました。何十種類ものメロン味炭酸飲料を試作し、一気に飲んでもつらくないようにと弱炭酸にこだわりましたが、組合内では「炭酸が弱いのはサイダーではない」と反発があり、説得の日々に明け暮れました。片仮名商品だらけの当時、あえて平仮名にこだわった「さわやか」が登場したのは今から約30年前のことです。