2017年12月21日

日本ガラスびん協会研修会に参加して

東洋ガラス株式会社
金子 亜希

 11月10日、11日の2日間にわたり、日本ガラスびん協会(技術委員会主催)研修会に参加させていただきましたので、今回の研修会の所感を述べさせていただきます。
 研修会は石塚硝子(株)、磯矢硝子工業(株)、第一硝子(株)、東洋ガラス(株)、日本耐酸壜工業(株)、日本山村硝子(株)の6社から計17名が参加しました。
 初日は講義の聴講、2日目はグループ別討議を行い、最後にグループごとの結果を発表しました。

「ガラスびんの動向と日本ガラスびん協会の取組みについて」吉永専務理事

 国内のガラスびんは他素材容器の影響などを受け、ダウントレンドが続いているという現状を再認識しました。一方、欧州のガラスびん市場は需要が増加しており、アルコール類や食品類など、日本では他素材に替わっている分野でシェアを伸ばしているとのことでした。びんへの認識も異なり、消費者から安全面や環境面において信頼されているところが日本との違いであると感じました。びん協の広報活動については、夏休みに銭湯とコラボした地サイダー&地ラムネイベント、びんむすめプロジェクト、ガラスびんアワードを行っており、最近ではSNSでの情報発信にも力を入れていることを学びました。

「びん協技術委員会の取組みについて」岩本技術参与

 関係法令への対応、びん協規格の見直し、技術的課題への取組みについての講義でした。最近の法令としては、4月の酒税法の改正、10月の計量法の改正がありましたが、びんに関連する内容について学びました。乳等省令においては、ガラス瓶の色および口内径について規格があることを学びました。
 リサイクルについては、カレットを使用することで、熱効率や大気汚染物質の排出量がどの程度削減されるかについて詳しく理解できました。

「あなたはカッパを信じますか?」日本精工硝子(株) 代表取締役社長 小西慈郎 様

 カッパは本当にいるのか?という疑問について、目撃証言や物証、ジャイアントパンダやヤンバルクイナのような歴史上で発見された動物の例を示しながら、カッパの存在についてお話いただきました。はじめはカッパの存在を信じない人が多かったですが、講義の後はカッパの存在を信じる人が増えていました。
 この講義から、カッパ伝説を通して、先入観や固定概念にとらわれずに仕事をしていくことの重要性を学びました。今回学んだことをこれからの仕事で生かしたいと思います。

 2日目は3班に分かれ、グループ討論をしました。討論テーマは「びんの需要を増やすためにはどうするか?」、「他容器にいかに対抗するか」、「日本のびん製造現場をヨーロッパのようにきれいにするにはどうすればいいか」について議論し、発表を行いました。2日目ということもあり、どのグループも活発な討論ができていたと思います。

 最後に、今回の研修を企画運営していただきました日本ガラスびん協会技術委員の皆様、ならびに関係者の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

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