2018年12月27日

日本ガラスびん協会 研修会に参加して

磯矢硝子工業株式会社
市場 敦司

 この度、11月22日、23日の2日間に渡り開催された日本ガラスびん協会の研修会に参加させて頂きました。2日間の日程を終え、私が参加者を代表してレポートを提出するという運びになりましたので、僭越ながら今回の研修会の所感を述べさせて頂きます。

11月22日

 北代技術委員長による開会挨拶の後、参加者のオリエンテーションを経て講義が始まりました。

講義Ⅰ

  1. 日本ガラスびん協会組織と取組みについて
  2. ガラスびんの動向について

 吉永専務理事よりガラスびん協会が取り組んでいる活動内容の説明がありました。ガラスびんアワードやびんむすめプロジェクト、そして新たに青山ファーマーズマーケットとコラボレーションした「TOKYO BINZUME CULB」がスタートしている事など幅広く広報活動されている事を知りました。
 ガラスびんの動向についてでは用途別の出荷量や流通量、欧州のガラスびん事情など詳しい資料を見る事ができ、ガラスびんの需要が減少傾向にあることを知りました。

講義Ⅱ

  1. 日本ガラスびん協会技術委員会の取組みについて
  2. 日本ガラスびん協会の地球温暖化対策について

 岩本技術参与より技術委員会の設立と目的、これまでの主な取り組み内容について説明をうけました。資料には海外視察時の写真が掲載されており、規模の違いに驚かされました。
 水野技術委員からの地球温暖化対策についてでは、低炭素社会実行計画の背景や地球規模での環境問題、温室効果ガスによる地球温暖化の具体的な内容紹介がありました。

講義Ⅲ

  1. LNG市場の現状と展望

 天然ガスや石炭などの世界におけるエネルギー消費の推移や、日本、世界の天然ガス市場の現状と展望などについて大阪ガス㈱資源海外事業部の石黒千賀子様から説明を受けました。普段、工場に籠っている私には講義内容の規模が大き過ぎて漠然としか捉えることが出来なかったのですが、世界のエネルギー事情を知ることができました。

 各講義を終えた後は懇親会が有り、同じ業界に携わる者同士色々な意見を交換することができ、とても楽しかったです。

11月23日

 2日目は、初日に振り分けたグループでの討議、及び討議内容の発表ということで、私の所属したAグループでは、「びんの需要を増やすには」というテーマで討議しました。
若い世代が多かったのですが、常識に囚われることなく、忌憚のない意見が多数飛出し面白い討議でした。
 発表では他のグループも皆テーマは同じだった様です。しかし同じテーマでもそれぞれグループごとの違いがあり、色々と唸らされる内容でした。
 各グループ発表後、北代技術委員長より総評を頂き解散となりました。

 今回の研修会ではガラスびんの需要が減少傾向にあることや、日本ガラスびん協会の活動内容、天然ガス市場の現状と展望などを学び同業他社、他部門の方々と意見交換することができ知見を深めることが出来ました。今後はガラスびん業界の発展に向けて微力ながら貢献できる様に頑張っていきたいと思います。

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