2006年10月01日

海外情報(2006年10月分)

欧米諸国のガラスびん需要は、このホームページでも何回か説明してきたように、他素材容器との厳しい競合にもかかわらず、概して微増のトレンドを維持している。  今回は、その事情に関連する情報をGPI(米国ガラスびん協会)のホームページ・FEVE(欧州ガラスびん協会)News等から探し、抄訳した。
1.GPI(米国ガラスびん協会)のホームページから
1 新商品分野紹介
■有機食品・飲料
この分野の需要が著増し、ガラスびんにとって新市場を形成してくれていることは先に海外情報[2006.9]で紹介した。ここでも、次のようなガラスびん入り新商品が取り上げられている
・Sol Maté Organic Yerba Maté Soda -10オンスACLびん
農務省認証の有機飲料・抗酸化性能を持つ・ガス入り・フレーバー別に2種類。
・Zota Organic Green Tea Soda-12オンスびん
"身体に良い""リラックスできる"を強調するためレトロなびん形を採用。
Lemon・Lime・Orange・Gingerなどのフレーバー別に12種類。
・Muir Glen Organic Salsas-16オンス広口びん
カリフォルニアの太陽の下で育てられた完熟有機トマトに、お好みのフレーバーをアクセントとした3種類。このSalsaが"プレミアム・純粋・フレッシュ・自然そのもの"であることを消費者に判ってもらうように、ガラスびんを選んだ。
■Ready‐to‐Drink (RTD)びんコーヒー
"速い""便宜"を好むライフスタイルの米国消費者のお宅へお届けするためにRTD coffeeが多くの飲料会社から発売された。朝のエネルギー充実に、また待たずに賞味できることがこの商品の良さである。そのプレミアムイメージを演出するために容器にはガラスびんが選択されている。この欄で取り上げられたのは次の2品目。
・The Coca-Cola Companyの"Coca-Cola BlaK"-10オンスびん
クラシックなCoca-Colaのびん形に、フルシュリンクでブランドが表示されている。(GPI 2006 Clear Choice Award 受賞品)
・Java PopのGreen Mountain Coffee"Double Bean Elixir"-12オンスびん
最初の有機コーヒーソーダ・フレーバー別に5種類。
当社セールス担当副社長の弁「今後発売するnatural coffee drinkはすべてガラスびんで行く。」

 

2 米国消費者はガラスびんを選ぶ-2つの食品・飲料容器に関する消費者調査から

■by Newton Research of Norman, Oklahoma
2006年4~5月、全米から任意に抽出した消費者対象 753名より回答
○ガラスは中身商品の味、品質を保持する - 78%
○アルミ、PETに比してシェルフライフが長い - 62%
○中身商品別にガラスを選好する比率 - ビール75%・ワイン96%・ソース65%・ゼリー87%
 ・ベビーフード90%
○一般的にガラスを選ぶ比率 - 有機食品購入者45%・その他の者17%
■by Dragon Rouge (世界的なブランドデザイン会社)
2006年7月、米・欧の消費者100名対象
○ガラスびん入りビールを好む - 98%
但し、46%がPET入りビールを飲んだ経験をもつ(主としてスポーツイベントで)。その中、85%がガラスに比し好ましくないと答えた。理由は、37%が早く温まる・48%が味がよくない。
調査会社の社長は「PETビールは、味・冷たさを保つことに対するネガティブな印象を払拭できていない」と述べた。

FEVE(欧州ガラスびん連合)News(June2006)から
1 ガラスびんが最も地球環境のやさしい-調査会社による世論調査から
■by 世論調査会社Usuma GmbH(ベルリン所在)
1,625人対象
○ガラスは、環境の視点から、最もやさしい容器である - 93%
 他素材では、紙器57.7%・PET55.3%・缶23.3%
○廃棄された時、地球への影響:ガラスが良い - 94%
○流通からの評価:ガラスにベスト評価を与えた - 91.5%
中身の味に対して影響しない(neutrality)では、100%がガラスに最高点を与えた。
(記事ソース:Euwid Verpackung- 19 June '06)