エコロジーボトル

「びん to びん」はリサイクルの理想型

エコロジーボトルのテーマ

私たちの身のまわりでは、すでに、たくさんのエコロジーボトルが活躍しているのをご存じですか?まだ、お気づきにならないかもしれませんが、ラベルにさり気なく「エコロジーボトル」と書かれていたら、そのびんは再生ガラスを90%以上使用したガラスびんです。ラベルに表示のないものもありますが、エコロジーボトルは確実に増えつつあります。

再生ガラスとは、回収されたガラスびんを細かく砕き、キャップなどの異物を取り除いたもので、これをカレットと呼びます。再び高温で溶かされ、新しいびんとなります。1トンのカレットから1トンのガラスびんをつくることができます。びんを溶かせばびんに戻るのは当然のことのように思えますが、他の物質に変化したり劣化したりすることなく、完全にもとの容器に繰り返し再生できる素材は、他にはなかなか見当たりません。

エコロジーボトルの出荷本数

びんからびんに生まれ変わる。永遠の資源循環を可能にする素晴らしいリサイクルが「びん to びん」なのです。

エコロジーボトルとは?

原料としてカレットを90%以上使用し製品化したものを「エコロジーボトル」といいます。
また、エコロジーボトルのなかでも、無色・茶色以外のその他のカレット(混色カレット)を90%以上使用し製品化したものを特に「スーパーエコロジーボトル」といいます。
※エコロジーボトルの強度は、カレット使用率100%であっても、通常のびんとまったく変わりません。

シンボルマーク

このたびカレット使用率90%以上のガラスびん「エコロジーボトル」普及推進の一環として、「地球」と「循環」をイメージしたシンボルマーク3タイプを用意しました。シンボルマークが商品に採用され、店頭で皆さんの手に取っていただける日をどうぞ、お楽しみにお待ちください。
※登録商標出願済

お得意先におかれましては、ぜひ、このマークをラベルへの印刷やびんのエンボスに採用していただけるようお願いいたします。

導入のメリット

1.省資源・省エネルギー

エコロジーボトルは、原料(けい砂・石灰石・ソーダ灰)の節約に加え、燃料エネルギー(重油・ガス・電気)の節減に直接的な効果を発揮します。カレットの使用量が10%増加するごとに約2.5%の熱効率が向上します。

2.大気汚染物質の排出削減

省エネルギーによって、溶解炉で発生するCO2やSOx、NOxなどの排出量が削減され、地球温暖化や酸性雨(SOx、NOx)、光化学スモッグ(NOx)への配慮にもつながっていきます。

3.排出物の削減

カレットの利用が進めば、その分、埋め立て処理をされる空きびんが減ることになるので、廃棄物の削減につながります。

4.その他色カレットの有効利用

現在、容器包装リサイクル法により、ガラスびんの分別の基準は「無色」、「茶色」、「その他」と定められています。青や緑、黒など、無色や茶色以外のびんは「その他」として回収され、様々な色の入り混じった色カレットとなります。
容器包装リサイクル法の施行以前から、こうした色カレットをたくさん用いてびんを生産すると色の混じり具合によって色調が変動するなどの理由から、色カレットは余剰傾向にありました。さらに緑系のびんに入った輸入商品が急増し、新たな課題となりました。
建材や路面材などの多用途利用の開発も進められてきましたが、やはり、びんはびんに戻るのがリサイクルの理想型です。
そこで、改めてスーパーエコロジーボトルの趣旨をお得意先にご検討いただいた結果、急速にその導入が広がりつつあります。

エコロジーボトル物語

1.プロローグ

ガラスびん業界は1970年代から、リサイクリングを推進することが省資源・省エネルギーにつながるとともに、一般廃棄物の減量、さらには環境保全の点からも有効な方策であるという認識に立ち、関係者の協力を得ながら様々な努力を続けてきました。
そして、1984年にはガラスびんリサイクリング推進連合(現ガラスびん3R促進協議会)を設立し、さらに積極的に活動を展開してきました。その結果、カレット使用率は50%を越え、その後も順調に高まってきました。カレットを利用した製びん技術も高まり、直近のカレット使用率は75%まで増えています。

2.スーパーエコロジーボトルのさきがけ

スーパーエコロジーボトルのさきがけは1991年にさかのぼります。
一部の会員会社では早くからあきびんの独自回収に取り組んできましたが、やはり色カレットは様々な色が混じっているため、製品の色調に影響を及ぼすという理由から在庫がたまりがちでした。そこで、思い切って「その他色カレットをそのまま溶かす」という発想に至り、独自回収から得たノウハウを用いて、スーパーエコロジーボトルが誕生したのです。

3.環境にやさしい容器としてワールドスター賞を受賞

スーパーエコロジーボトルは登場とともに、エコロジー時代に対応した優れた容器であるということが認められ、1993年、世界包装機構(WPO) ワールドスターコンテストにおいてワールドスター賞を受賞いたしました。

4.容器包装リサイクル法の施行により、再注目を集める

1997年に「容器包装リサイクル法」が施行され、ガラスびんの分別の基準が「無色」「茶色」「その他」と定められると、「その他」のカレットの有効な利用法が模索され、スーパーエコロジーボトルの存在が再び見直されました。スーパーエコロジーボトルの趣旨をお得意先にご検討いただいた結果、急速にその導入が広がりつつあります。

5.お得意先のご理解によりスーパーエコロジーボトルの採用が増えています

スーパーエコロジーボトルの使用が各方面で望まれる中、ネックとなっていたのが色調のバラツキです。「その他」のびんは、季節や年度、回収地などの条件により色の混じり具合が一定でないため、その他色カレットを高い割合で使用した場合、ある範囲内での色調の変動は避けられません。
そこで、日本ガラスびん協会では、スーパーエコロジーボトルを試作しサンプルを提示したとろ、たくさんのお得意先からのご意見をいただきました。消費者の方々からも、「この程度の色調の変動なら気にならない」とのアンケート結果が得られました。
1999年以降、環境配慮に積極的なお得意先から、次々とスーパーエコロジーボトルを採用していただいております。また、経済産業省が中心となり、スーパーエコロジーボトルの需要拡大に対するサポートも検討されています。

エコロジーボトルのこれから

エコロジーボトルは次世代パッケージ

21世紀は環境の世紀とも言われています。環境に配慮しないでこのまま進めば、地球全体が危機的状況に突入するということが予測されています。危機は温暖化だけではありません。オゾン層の破壊、酸性雨、資源・エネルギーの枯渇、等々きりがありません。これらの危機を回避して持続可能な発展を達成するために、社会・経済システムを今までの使い捨てからリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)へと転換する、いわゆる循環型社会への移行が求められています。

家庭ゴミの6割(容積)を占めると言われる容器・包装も、容器包装リサイクル方の施行により、消費者には分別が、自治体には収集が、事業者にはリサイクル率(カレットとして再利用する率)の向上が求められています。ガラスびんには昔から環境の優等生と言えるリターナブルびんがありますが、1回使用のびんについても、そのリサイクル率が向上しています。この究極がエコロジーボトルです。

すべての色のガラスで、カレットの使用率を上昇させることはあらゆる環境負荷を低減します。90%以上の高いカレット使用率でつくられるエコロジーボトルは、何回もカレットとして再利用(「びん to びん」のリサイクル)ができ、しかも、従来びんの強度や化学的安全性をまったく損なうことなく大幅な環境負荷削減が達成できる、まさに自己完結型の容器といえます。

また、スーパーエコロジーボトルは使用するカレットの色構成により色調に微妙な違いがあらわれますが、手が加えられていない、その他色カレットの自然な色合いであり、色調変動は環境保全の証しであるとも言えます。

しかし、エコロジーボトルにはクリアしなければならないいくつかの課題があります。

1.ソースカレットの品質アップ

カレットの利用率を高めるには、ソースカレットの品質の向上が不可欠です。ソースカレットとは分別回収されカレット会社に運ばれる未選別のガラスびんのことです。ここから異物を取り除き、細かく砕かれて良質なカレットとなっていきます。ソースカレットの段階から異物の混入が無いことが望ましく、そのために消費者の皆様には、びんを回収に出す際に分別をきちんとしていただきますようご協力をお願いいたします。  

2.コスト問題

カレットの利用率をさらに高めなければならないにも関らず、カレットよりヴァージン原料の方が低コストであるのが現状です。いかにカレットをコストダウンしていくかが重要な課題の一つです。

3.委託料の問題

現在、「容器包装リサイクル法」で定めている指定法人への再商品化委託料が、スーパーエコロジーボトルの利用拡大にとって、大きな課題となっています。
スーパーエコロジーボトルは「その他」色の余剰カレットの有効利用に貢献しているにも関らず、委託料が最も高いという矛盾した状況になっているのが現状です。
そこで、ガラスびんリサイクル促進協議会では、関係省庁に委託料減免の要望書を提出するなど、改善に取り組んでいます。