2010年02月27日

海外情報(2010年2月分)

1. ガラスびん業界企業別情報


O-I社 09年期の決算発表

売上高、営業利益は四半期ごとに良くなっている。(但し、経常利益のみは期末調整を含むためか、10-12月は減少している。)

  09年1-9月 2009年1-12月
前年比 当年 前年 前年比
売上高 百万ドル 百万ドル
欧州 78.2 2,917.6 3,497.8 83.4
北米 92.7 2,074.3 2,209.7 93.9
南米 89.0 1,104.1 1,135.9 97.2
アジア太平洋 84.6 925.0 964.1 95.9
その他 48.3 45.5 77.2 58.9
合計 84.2 7,066.5 7,884.7 89.6
営業利益 83.0 1,483.9 1,676.6 88.5
  2009年 2008年 前年比 %
売上高 百万ドル 百万ドル
1~3月 1,519.0 1,959.3 77.5
4~6月 1,807.0 2,211.8 81.7
7~9月 1,874.6 2,008.6 93.3
10~12月 1,865.9 1,705.0 109.4
合計 7,066.5 7,884.7 89.6
営業利益 百万ドル 百万ドル
1~6月 704.2 982.0 71.7
7~9月 448.7 407.3 110.2
10~12月 331.0 287.3 115.2
合計 1,483.9  1,676.6 88.5
経常利益 百万ドル 百万ドル
1~6月 302.0 575.7 52.5
7~9月   192.8 138.8 139.0
10~12月 -169.5 -156.1 -108.6
合計 325.3 558.4 58.3


FEVE(欧州ガラスびん連合) 2008年リサイクル実績公表 :単位:千トン、%

国名/年 2007年 2008年
消費量 回収量 回収率 消費量 回収量 回収率
オーストリア 276 221 80 268 224 84
ベルギー 314 289 92 310 297 96
ブルガリア 150 48 32 160 36 23
チェコ 264 133 50 229 141 62
デンマーク 143 121 84 141 125 88
エストニア 25 12 47 23 7 32
フィンランド 88 54 61 61 56 92
フランス 3,200 1,950 61 3,200 1,960 61
ドイツ 3,033 2,635 87 3,122 2,546 82
ギリシャ 200 26 13 201 24 12
ハンガリー 170 34 20 174 42 24
アイルランド 170 124 73 158 127 80
イタリア 2,157 1,303 60 2,139 1,540 72
オランダ 572 461 81 572 461 81
ポーランド 1,100 290 26 778 280 36
ポルトガル 405 186 46 432 224 52
ルーマニア 176 15 9 206 22 11
スロバキア 128 43 34 137 52 38
スペイン 1,672 936 56 1,613 973 60
スウェーデン 181 171 94 186 174 94
スイス 336 320 95 343 326 95
トルコ 425 81 19 477 92 19
イギリス 2,650 1,520 57 2,630 1,613 61
ノルウェー       62 57 92
キプロス       19 2 10
ラトビア       68 24 35
リトアニア       84 30 36
ルクセンブルグ       27 20 75
17,835 10,973 62 17,820 11,475 64

注1)2007年実績は2008年7月に公表され、海外情報2008-7に掲載したが、ドイツを含まないなど、不完全であった。今回改めて2008年と併せ公表された。
注2)消費量=ガラスびん生産量-空びん輸出量+空びん輸入量
注3)FEVE公表の統計には小国も含めるなど、欧州全体でガラスびんリサイクル率の上昇を図る姿勢が窺える。
注4)全体のリサイクル率は2006年61%、2007年62%、2008年64%と、逐年増加している。特に、イタリア・スペイン・イギリスの消費量が多く、かつリサイクル率が平均を下回った国での、向上策が寄与している。



GPI(Glass Packaging Institute米国ガラスびん協会)2010年の課題はリサイクル

2013年にリサイクル率50%の目標達成が業界の最大課題となっている(2008年の実績は28%)。このために2009年に於いても、"Recycle Glass Week"を設定し、様々なイベントを行い、広くリサイクルへの参加を呼びかけた。
欧州の"Bottle Bank"、日本の自治体等による分別回収のように連邦を通じて普及している方式はないようである。10州余で行われているデポジット方式、所定の場所への持込、レストラン等への業者による回収など方式は多様である。何れにしても消費者に対してリサイクルの必要性認識を広め、協力を得ることが前提になる。協会は、それに力点をおいて活動している。
(GPI発行の"Inside Glass Packaging"1月号より)