2011年11月02日

労務委員会にて「第2回異業種交流セミナー」を開催しました。

 

 労務委員会では、昨年に続き、折々のタイムリーな話題や情報収集・情報交流の一環として、2回目となる「異業種交流セミナー」を平成23922日(木)に開催しました。
 

 今回はガラスびんのリサイクルの最前線を見学すると共にガラスびん業界に取っても関係の深い、容リ法の基礎知識をテーマとして開催しました。

 

まず、ガラスびんのリサイクルの関係では、川崎市の堤根(つつみね)空きびん処理センターを、三栄ガラス株式会社の杉山会長様にご案内をいただき、見学を行いました。同処理センターでは、1日、2トン(ひと月に約50トン)の空きびんが処理されているとのこと。

ほとんどが手作業で、回収された空きびんを「透明」、「茶」、「その他」と正確に色分けされ、階下のストックヤードに選別されていきます。また、その際には「生きびん」と称する、リターナブルびんの選別も実施されており、作業者(女性が中心)の素早くテキパキとした動きには目を見張るばかりでした。杉山会長も「わが社の女性作業員の確実な処理やスピードには定評がある。」と胸を張る。決してきれいな仕事でありませんが、ガラスびんリサイクルを支える、使命感のようなものを感じる現場でありました。

 

 次に川崎市のミューザ川崎の会議室に場所を移し、「容器包装リサイクル制度について」と題し、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会の木野企画広報部長様を講師に、容リ法の基礎的な知識や今後の方向性についてレクチヤーをいただきました。

容リ法の施行を機に、事業者においては、再商品化(リサイクル)の義務が発生し、一定の成果を挙げていますが、一般廃棄物最終処分量の推移を見ても安全水域には至らず、まだ、多くの課題を抱えている現状が垣間見えます。また、特定事業者が支払う、再商品化委託料の内容や実施委託料の算定方法などについても、もわかりやすく説明をいただき、複雑なイメージが先行する容リ法でありましたが、理解を深める良い機会となりました。

 

今後、容リ法の改正に向けた審議がなされるようですので、今後の動きに着目したく思います。

 

労務委員会委員長